ハ虫類亜図鑑
a
ハ虫類カテゴリー
ハ虫類アーカイブ
公演チケット予約

ハ虫類亜図鑑

about q[ku]
at 01:58:22 on 2007/07/17   閲覧(1818)   fujita   投票してみる
■はるまきたわし(きのこ牛乳)
スタンディングヒルヤモリとは、アメリカ南西部のカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠一帯に生息するヤモリのことで、彼らは昼日中に行動はせず、夕暮れから行動し始める。夕日が彼らに当たり、その影が伸びている姿をみて「スタンディングヒル」という名前がついたのが一番有力な由来であろう。
彼らの特徴は前足二本がとても発達しており、その前足でジャンプしてエサとなる蜘蛛や蟻などの昆虫を捕まえる。通常で30cmほどジャンプできるのだが、記録によると1m飛ぶものもいるらしい。見てみたいものだ。
彼ら(主にオス)のシンボルは、尾であり、求愛の時などは尾を強調して見せながら近づいて行く。それでメスが気に入れば、めでたく結ばれる。1匹のメスに対して、オスが2匹で取り合うときなどは大変である。2匹のオスが、互いの尾を主張して勝敗を決める。立派な尾を持っているオスほど強いという関係になる。が、いかんせん立派な尾を持つオスほどエサを取るのが下手なのである。スタンディングヒルヤモリの種の保存には常に危機感がある。

■フヂタヒロミ(q[ku])
体長3cm、背面の鱗の一部が隆起する。紀伊半島中央部の果無山脈を臨む地域に伝わる民話「鹿長者」に登場する伝説上の生物タチヤモリの特徴と類似した風貌をもつことから、日本におけるヤモリ研究の第一人者、四栗友介博士(1874-1919)が命名。
「鹿長者」と同様にタチヤモリが登場する民話は日本の近畿地方およびアジアの国々でもみられる。新月の晩、寅の辰刻(現在の午前三時から五時)にタチヤモリが赤ん坊の周りを二周した後接吻をすると、その赤ん坊は幸せな生涯を歩むことができる。接吻をする場所は右眉(和歌山県)、足の裏(カブール)などさまざま。現在でも、和歌山県の或る地域では、眠っている赤ん坊の右眉をタチヤモリがなめると、その子は一生鹿に困らないと信じられており、タチヤモリは豊かさの象徴とされている。
事実が言葉語りに反映され、民話として伝承される例も多く見られることから、本種が二足歩行を行う可能性を四栗博士が説き、「寅の辰刻実験」と称して助手らとともに本種の直立歩行訓練を十五年間続けたことは有名。前肢を持ち上げると実験者によりかかり不安定ながらも立つ姿は数回見られたものの、大抵は腹部を歪曲させ後肢が実験台から離れ宙ぶらりんになる結果であり、結果、本種による二足直立歩行は解剖学上不可能であると結論付けられた。
ヤモリ類は通常、透明化した鱗で眼がおおわれ、まぶたは固着しているが、本種は眼をおおう鱗が赤褐色を呈する。赤褐色の眼と漆黒の体色は、夜間天敵から身を守るのに適しており、夜間その姿を発見することは非常に困難である。それゆえヒルヤモリと名づけられているが、当然ながら、昼もいれば夜もいる。